英国王への階段
HOW TO BE A PRINCE
NHK BS1 世界のドキュメンタリー
前編 2011年5月2日(月)深夜0時〜
後編 2011年5月2日(月)深夜0時〜

<前編>
イギリスの歴代国王は、いつも「両親との関係」「指導者としての人格形成」そして「結婚」など、さまざまな問題に直面してきた。4月29日に結婚式を挙げるウィリアム王子は、「王位継承者」として、どのような人生を送ってきたのだろうか。
1982年6月21日、ウィリアム王子は国民注目のもとロンドンのセントメアリ病院で誕生した。父親のチャールズ皇太子は王室の伝統に則って乳母に育てられたのとは対照的に、ウィリアムの育児にはダイアナ妃が自ら積極的に関わり、惜しみない愛情を注いだ。それは王子の社交的な性格を育むことにつながった。ふたりの王子の子育てについては、チャールズ皇太子とダイアナ妃は意見が一致していたと関係者は語る。
しかし、ウィリアムが14歳のときに両親は正式に離婚。人生の大事な時期を迎えていたウィリアムは、母を慰めつつ父とも良好な関係を維持し、家庭の激変のなかで成長していった。同じ年、母親ゆずりの魅力的な微笑みをたたえた王子の写真がティーンエイジャー雑誌に掲載されるなど、早くも国民の人気を集め始めた。
翌年、ダイアナ元皇太子妃が事故死。葬儀の日、ウィリアムは悩んだ末に棺の後ろを歩く決意をし、イギリス王室の一員としての気丈に振舞った。このときを境に、王子は少年から大人になったと王室担当記者は感じたという。
自分が母の記憶と魂の守護者だという意識を強く持つようになったウィリアムは、母の一周忌には国民に対し、母とその思い出を安らかに眠らせてほしいと語りかけた。(全2回)
原題:How to be a Prince ep.1
制作:BBC (イギリス 2003年)
<後編>
イギリスの歴代国王は、いつも「両親との関係」「指導者としての人格形成」そして「結婚」など、さまざまな問題に直面してきた。4月29日に結婚式を挙げるウィリアム王子は、「王位継承者」として、どのような人生を送ってきたのかをたどる後編。
王位継承順位2位のウィリアム王子。国民の多くはこのチャーミングで現代的な王子に期待を寄せるが、実際に王位に就くのは、まだまだ先のこと。それまで、ウィリアムは特権と富と有り余る時間を持った若者であり、そこには数多くのトラブルの種が待ちかまえている。
仕事に就き、人生設計をするべき年齢になっても、ウィリアムが普通の仕事を持つのは難しい。では何をするのか。何世紀もの王室の歴史をひもとけば恋愛や贅沢な暮らしに明け暮れた王子は数知れず。しかし王室への国民の意識が変化している現代ではウィリアムにそんなことは許されない。王室の伝統どおり軍隊生活を経験し、堅実な生活を送りながら母親に倣って慈善事業に力を入れ、暴露合戦やスキャンダルに巻き込まれないように自らを律しながら生きていかねばならない。マスコミとの関係にも細心の注意が必要だ。そして最大の難関は、将来の国王の妻となるにふさわしい女性との結婚。しかし、身近にはよきお手本となる例はあまりないのが実情だ。
こうした難関を乗り越え、やがて国王となる順番がめぐってきたとき、果たしてイギリスでは君主制が存続しているだろうか。すべては今後のウィリアムの生き方しだいだ。
原題:How to be a Prince ep.2
制作:BBC (イギリス 2003年)
http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html?week=20110502
