食物増産へのチャレンジ
第1回 変わる企業型農業~アメリカ~
Jimmy’s Global Harvest: USA
放送局:NHK BS1 世界のドキュメンタリー
放送日:2011年1月10日(月)深夜0時~
食物増産へのチャレンジ
第2回 不毛の大地がよみがえる~オーストラリア~
Jimmy’s Global Harvest: Australia
放送局:NHK BS1 世界のドキュメンタリー
放送日:2011年1月11日(火)深夜0時~
第1回 変わる企業型農業~アメリカ~
食料の増産に挑む各国の取り組みを紹介するシリーズ。1回目は、世界最大の食料生産国・アメリカを訪ねて、企業化した経営で、究極まで効率化を進めた生産現場を体験する。
アメリカの農業の特徴は、水や肥料から、農薬、温度、光線まで、生産に必要なありとあらゆるリソースをつぎ込むことで、効率よく大量生産を実現していることだ。カリフォルニアのトマト農園の巨大コンバインは、人間ひとりが丸一日かかってやる収穫作業をわずか30秒でこなしてしまう。アイオワの養豚場では、ブタの発情期から出産日までを完璧に管理して、まるで工業製品のような正確さで、年間8万頭を出荷する。
しかし、石油価格が上昇し、地力の衰えや乾燥化が深刻化する中で、こうした多資源投入型の農業の将来性に陰りが見えるようになり、一方で、規模のメリットを活かしながらも、持続可能な農業を志向する動きも現われ始めた。ノースカロライナの牧場では、牛の餌場を毎日移動させ、翌日には同じ場所にニワトリを放し飼いする。大好物の牛フンに棲む虫をついばむことで、餌場全体に堆肥が行き渡り、牧草の完全な再生産が実現している。

第2回 不毛の大地がよみがえる~オーストラリア~
2回目は、南半球の農業大国・オーストラリアが、肥沃な大地を蝕む干ばつや塩害をどう克服しようとしているかを伝える。
西部のパース周辺のウィートベルトと呼ばれる穀倉地帯が、急速な塩害の広がりにより、不毛の大地に姿を変えている。樹木を伐採して小麦生産に切り替えた結果、麦類は土中に根を浅くしか張らないため、地下の水脈から揚水ができず、表土にミネラル分が残留してしまうのが原因だ。対策として根の深い樹木を植えているが、その木にサンダルウッド(白檀)を寄生させることで、収穫した実が特産品となり、農地を遊ばせる必要がなくなった。
南部のアデレード近郊のマレーダーリング盆地は、大規模な灌漑による豊かな農地であったが、温暖化の影響で、従来の半分の水量しか供給されなくなった。しかし状況を逆手にとり、ブドウに乾燥ストレスを与える農法で、良質なワイン原料の生産地としての地位を確立している。乾燥した地面は、土が隙間なくガチガチに固まり、水を撒いても浸み込まないが、ある土壌改良剤を用いると簡単に吸水するという。その効果の程を実験で見せる。

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/110110.html
